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●ステンドグラス工房にて −川崎市多摩区 『葛籠屋工房』を訪ねて− (2004.4.18 Sun)
先日、お客様とご一緒に川崎の多摩にあるステンドグラス工房「葛籠屋」さんにお邪魔しました。アトリエは2階までの吹き抜け。そのコンクリートの大壁いっぱいに空けられた窓―。すぐ隣には天井に届きそうなほど長い板が束ねてあり、何に使うのか少し気になっていたのですが・・・実はこの板で大作用のイーゼルを組むのだそうです。そしてこの窓を背にガラスを置いて光を溜め、少しずつ少しずつ線を重ね、色をつけていきます。絵付けにはグリザイユと呼ばれる酸化鉄を使った顔料を使い、一昼夜かけて焼き付けた後、鉛の桟を使ってくみ上げていきます
これらの技法は1000年の昔から変わりないのだそうです。
ステンドグラスに使うガラスの色は、赤は銅から、青はコバルトからと、全て自然界から採れる鉱物が解けて出来る色だとか。自然と人間の創造力が織り成す光と色の競演―。それは1000年の時を重ねて、新しい輝きを持って現代の私たちの暮らしを彩ってくれます。
絵付け用の筆
―葛籠屋さんで創っていただくステンドグラスは、お客様宅の新しい窓に納められます。
それが光を受けてどんな輝きを運んでくれるのかとても楽しみです―
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